耳鳴りの原因は実に多岐に渡っています。その分、治療法もさまざま。
例えば「生理的耳鳴り」なら治療は必要ありませんし、「他覚的耳鳴り」ならその原因そのものを治さなくてはなりません。ここではもっとも多くの人が悩んでいる「病的耳鳴り」について考えてみましょう。
あらゆる症状、病気でもっとも手軽な治療法というイメージがある薬物療法ですが、病的耳鳴りにおいては完全に治してしまう薬というものはいまだ見つかっていません。それでもまったく効果がないわけではありませんから、医師とよく相談して自分の症状に合った物を処方してもらいましょう。耳鳴り治療に使われている薬の一部を紹介します。
内耳と中枢神経の活動を回復させる代謝改善剤。「アデホス」「ATP錠」「ノイキノン」「ユビキノン」などが有名です。
内耳の循環を良くすることで機能を回復させる循環改善剤。耳鳴りの治療薬とうたわれている「ストミンA」はこのタイプです。
みなさんおなじみのビタミン剤ですら、耳鳴りの治療に使われることがあります。耳鳴りによって傷つけられた耳の神経を丈夫にする効果があります。
さらに顎関節症、首や肩のこりからくる耳鳴りに効果がある筋弛緩剤。脳の興奮状態を抑える抗てんかん剤。耳鳴りによる不安を改善する抗うつ剤、抗不安剤。耳鳴りによる不眠を解消するための睡眠薬。
このように一見、耳鳴りとは関係なさそうな薬が処方されることもありますが、ちゃんと意味があるので安心してください。