耳鳴りの原因は、はっきりと断定できないことがあります。
そうなると疑われるのが、精神的な要素。不安やストレスが耳鳴りを引き起こしているケースです。直接の原因ではなくても、精神状態が耳鳴りをより強く、より耳障りに感じさせることは多々あるのです。
逆に、耳鳴りが精神を不安定な状態にしてしまうこともあります。こうなってくると卵とにわとりの関係のようで、耳鳴りか精神状態か、どちらが先なのか断定することは非常に困難です。
それでも原因の解消、または症状の緩和のために、耳鳴りの治療で抗うつ剤や抗不安剤が処方されることは珍しくありません。そういった薬を出されると、自分は精神病なのではないかと疑う人がいますが、そんなことで不安になっていてはますます耳鳴りはひどくなってしまいます。お守りのようなものだと気軽に考えて、医師の指示通りに服用しましょう。
ストレスはストレスでも、「音響ストレス」が原因で耳鳴りが発生することもあります。音響ストレスとは、長時間にわたる騒音などのこと。あまりにうるさい場所に長時間いると聴覚神経が脳へ伝える音を弱めて脳を守ろうとするため、騒音から解放された後に耳鳴りがすることがあるのです。
これ自体は「生理的耳鳴り」なので気にすることはありません。時間の経過とともに治まっていきます。ただし、いつまでも続くようなら「音響外傷」の可能性があります。工事現場やライブハウスなどで働く人は十分に気をつけてください。