耳鳴りがするのに耳には異常がない、となると、真っ先に疑うべきは頚椎(首の骨)です。頚椎のゆがみやむちうち、首のこりなどが耳鳴りの原因となっているケースがあります。
頚椎がうまく動かなくなると内耳などの血流が悪くなります。血流が悪くなると血液中の老廃物が増えてしまい、リンパ液がスムーズに流れなくなってしまいます。結果、耳鳴りが起こるわけです。
頚椎が原因の耳鳴り対策として大事なのは、頚椎をいたわること。温かいシャワーや蒸しタオルで頚椎を温め、血流を良くするように心がけましょう。姿勢の悪さから頚椎がゆがんでしまうこともあるので、常に背筋を伸ばすよう意識してください。
中枢性(脳と脊髄)の病気も耳鳴りを伴うことがあります。代表的なのは「聴神経腫瘍」と呼ばれる、聴神経の周辺を覆っているシュワン細胞から発生した腫瘍が大きくなる病気。これ自体は良性の腫瘍ですが、大きくなるにつれて聴神経を圧迫し、難聴やめまいといった症状を引き起こします。
この腫瘍は成長のスピードが遅く、症状が出るまでの無自覚な期間が長いことが特徴です。
さらに脳腫瘍、脳動脈硬化、動脈瘤によって耳鳴りが起こることも。これらが原因の耳鳴りは、心臓の鼓動のような、どくん、どくんという音として聞こえることがあります。このような耳鳴りを「拍動性耳鳴り」と呼ぶのですが、これらはほとんどが「他覚的耳鳴り」です。
つまり、原因である病気が完治すれば、再び耳鳴りが起こる可能性はほとんどありません。